~代表 詳細プロフィール~
梅津ちひろ(CHIHIRO UMEZU)
生まれ~家族
私は両親、2人の姉と、仲の良い家庭で育ちました。
私の両親は教師でした。
母からは日々の積み重ねの大切さを教えられました。
父からは、勉強だけじゃなく、自分の強みを伸ばすことの大切さを教えられました。
反抗期だった時期も、2人はいつも諦めずに接し続けてくれました。
そうやって常に向き合ってくれる親の元で私は育ちました。
そんな両親は学校でも慕われていて、教え子がよく自宅に遊びにきていました。
そして、小さかった私と遊んでくれていました。
しかし、学校という「小さな社会」に出た時に、私は自分が育ってきた環境が当たり前ではないことを知りました。
今まで自分がどれだけ守られた環境で育ってきたのか気付いたのです。
それは、虐待を受けていた友達、親からの愛を感じられていない友達との出会いがあったからです。
今思い返すと、その頃から、私は親子関係について深く考えるようになりました。
芸能の世界へ
その後、私は18歳から芸能の世界に入りました。
そこで、より多くの方々と出会い、本当に様々な世界があることを知りました。
芸能の世界は、「努力した分だけ売れる」「自分の力だけで駆け上がっていける」そういう世界ではありません。
しかし、そんな中でも自分がどうなりたいのか?自分はどう在るべきなのか?
他力本願ではなく、「自分で考える力」を持った人は輝くことができました。
しかし、その当時の私は、「自分で考える力」を持たず事務所や他人に依存していました。
その結果、目の前にきたチャンスもたくさん逃してしまったのです。
一方、「自分で考える力」を持った人達は次々にチャンスをつかんでいきました。
例えばある番組に一緒に出演していた方。
将来は、出身地である沖縄でタレントとして絶対に活躍したい!番組を持ちたい!
という明確な目標を持っていました。
その為に、今出来る事は何なのか、常に逆算して行動していたのです。
スタジオに入る時の挨拶ひとつでも私とは違いました。
「どうなりたいか」「自分はどう在るべきか」
が明確な人は「今」も輝くのです。
※その彼女は、現在も夢を実現させ沖縄でタレントとして大活躍されています。
本当にやりたいことって??
もっと幼い頃から、
自分がどうありたいのか?その為に行動できることは何か?
「自分で考える力」を育んでいたなら、もっともっとたくさんのチャンスを手にすることができたはずだと思いました。
「私は、本当は何がしたいんだろう?」
そのころから、私は初めて自分で考えることをはじめました。
だけど、いくらか考えてもその答えは出ませんでした。
そして、考え続けるうちに、答えが出なかった理由がわかりました。
ある日、歌のお仕事をしている時、ふと疑問が浮かびました。
「自分はだれに歌を聞いてもらいたいんだろう?」
その時に一番に浮かんだのが「子どもたち」でした。
両親が教師で、姉も保育士である事から、私は幼い頃から子どもが大好きでした。
「芸能界だから、やりたいことがないんだ!私が本当にやりたいことは・・・。」
本当にやりたいことに気が付いた私は、芸能の世界を辞めました。
「保育の世界」へ転身
そして、「保育の世界」へ転身を決意しました。
沢山の失敗や経験をしたからこそ・・・。
そして、「自分で考え続けた」からこそ、初めて自分の本当にやりたい事に気付けた瞬間でもありました。
そして、そこから認可外託児所、認可保育園、24時間託児所、ベビーシッターの経験を積んでいきました。
その中で、貴重な経験をたくさんさせていただきました。
例えば認可外保育所。
そこでは、親からたばこの痕をつけられていたり、暴力をふるわれていたりなど虐待されている子どもたち、
大人を怖がっている子どもたちをたくさん目の当りにしたのです。
そのたびに心が激しく痛みました。
どうにかしたいと思い、児童相談所に何度も連絡をしました。
しかし、「託児所は毎日見ているわけじゃないから対応できない」と毎回断られました。
自分の無力さを感じました。悔しくて情けなくて仕方ありませんでした。
しかし、そんな現状を知ったことで、ますます自分の使命について深く考えていきました。
そして、次に働いた認可保育園。
そこでは、愛情に満たされ、心のバランスが整っている子どもたちとたくさん出逢いました。
沢山の子どもたち、ご両親と接した事で、0歳~2歳は特に周りからの愛情が大切であること。
それが心の安定につながってくること。
そして保育士含め、接する大人の体調・心の状態が子どもにダイレクトにリンクすることを学びました。
保育士というのはメンタルを病んでしまったり、やめてしまう人がとても多いのです。
その理由は、製作物も多く時間外労働の積み重ねで寝不足になってしまう人が多いからです。
そうすることで、子どもと向き合う時に笑えない状態になる人も沢山います。
それは、可愛い子どもたちのための製作であっても本末転倒です。
その時から、もっと効率よくやる事の大切さ、そして先生自身がしっかり目標設定をして
メリハリのある時間の使い方をする事を意識するようにしました。
私自身は、そこを徹底したことで、常に笑顔を忘れずに接する事が出来たと思っています。
そしてベビーシッターの経験。
2年半、週5日一つの家庭に入るという経験もしました。(1歳・4歳・6歳)
そのため、より深く子ども、そしてご両親と向き合う時間を持つことができました。
お仕事がお忙しく、子どもとの時間がとれない事にうしろめたさを感じてしまうお母さんの気持ちも痛いほど感じてきました。
はじめは愛情表現が苦手だった子たちも、しっかり向き合う事で変わっていってくれました。
私の誕生日の日には、happy birthdayの歌を歌ってくれたり、「俺が今日は食器を洗ってあげるからね」と
思いやりを表現できるようになってくれた事がとても嬉しい経験でした。
保育所開設の夢、そしてLuce Feliceをスタート!!
そんな経験を積み重ねるうちに、私なら子どもにとっても、お母さんお父さんにとっても
「心を満たせる場所」を創る事ができる自信がついていきました。
愛情をいっぱいで、自分で考え行動できる「生きる強さ」を持った子どもたちを増やす事ができると思えるようになりました。
そして、「保育所(保育園)」を開設するという夢を持つようになりました。
ゆくゆくは、0歳から2歳児の乳児院もやるという夢も持ち始めました。
そんな夢を周りにも伝え続けました。
その結果、たくさんの方達が協力してくださるようになりました。
そして、保育の仕事をはじめて10年後、「luce felice(ルーチェフェリーチェ)」の設立が実現しました。
オープンまではめまぐるしい日々でしたが、それ以上に夢が叶う喜びでいっぱいでした。
「 Luce Felice 」をオープンして以来、
沢山のお父さんお母さんとお会いしてきました。
本当にみなさん、お子様への愛情がいっぱいで素敵な方達ばかりでした。
そして、みなさんと接していて感じたことが
「さびしそうにしていませんでしたか?」と聞いてこられる方達が多いことです。
「怒んなきゃと思っているけど・・・」と怒れない方達が多いことです。
子どもを預けているから、子どもに対して寂しい想いをさせているんじゃ・・・
と不安や罪悪感を抱いてしまっている方達が多いからなように感じました。
でも、知っていただきたいのは子どもはお父さんお母さんの
頑張っている姿を見ているということです。お母さんとお父さんはかけがえのない存在なのです。
ルーチェへの想い・こだわり
だからルーチェは、"家にいる感覚”をコンセプトに作っています。
木のぬくもりが感じられる温かみのある内装にこだわっています。
また、利用している子どもたち同士が兄弟のような距離感、
言いたい事を言い合える関係性を作っています。
そうして、預けられている場所ではなく、楽しく成長できる場所にしています。
ルーチェでは「教え込む教育」ではなく、その子その子のペースに合わせての
「のびのび教育」を実践しています。
そうすることで、興味を持ったものを強く伸ばすことができます。
例えば、本も1週間同じ本を読むことで、ストーリーを頭に入れてもらっています。
そうすると、私たちや他のお友達にストーリーを教えてくれるようになります。
そうして、得意をみつけ自信を持てるようになってもらっています。
一つ一つの行事も大切にしています。
例えば、ハロウィンも「その日だけ仮装して歩く。」というだけじゃなく、
ハロウィンとは何か?を前々から理解してもらうようにしています。
そうやって、言われた事をただやるのではなく、「考える」ことを習慣化しています。
ルーチェには、同じ月齢の子だけじゃなく、いろんな年齢の子が集まります。
だから、人見知りせず、いろんな人に馴れる子になります。
大きな子が来ることで、教わることも増えます。
家では一番下でも、ルーチェでは小さな子の面倒をみることも覚えます。
そうして、優しさや頼りがいが生まれていきます。
“子ども”も〝保護者”もいつも笑顔でいられるように
また、ルーチェで特に大事にしていることが「保護者の心」を満たしていただくことです。
「保護者にとっても頼れる環境」であることも目的にしています。
仕事に集中し充実した毎日を送っていただけるように…
自分の時間を大切にしていただけるように…。
そうして、子どもに対していつも笑顔でいていただけるように
サポートを充実させていきたいと思っています。
そのために、希望される方には、
お茶の時間や懇親会、面談もさせていただいて、
取り入れたいものを取り入れていきたいと思っています。
また、子どもが過ごしている様子を知りたいと思うので、
献立や、毎日の連絡帳はもちろんですが、
保護者参加型の行事もつくっていきます。
そして、これからも柔軟にもっともっと良い環境に変えていきます。
私は、今まで保育の仕事で一度も疲れたこと・苦労と思った事がありません。
この仕事が、つくづく天職だと感じています。
芸能の世界から保育の世界へと転身し、たくさんの大人の世界も、たくさんの子どもの世界も見てきました。
「自分をどうあるべきか理解し、自分で考え、自分がとるべき行動ができる人」はどんな環境下であっても強く輝いています。
そんな「生きる力」をルーチェフェリーチェで身につけられることを目指していきます。
長いプロフィールにお付き合いいただきまして、
ありがとうございました。